血管拡張性肉芽腫・化膿性肉芽腫とは

赤い色の良性の皮膚腫瘍で、痛みがなく、出血すると、なかなか血が止まらないことが多いです。表面は少し水分が浮き出てふやけていることがあります。傷を受けやすい部位(頭皮、顔、唇、指など)によくできます。
治療方法
血管拡張性肉芽腫の治療方法は主に3つです
①切除手術
②Vビームレーザー治療
③ロングパルスヤグレーザー治療
切除手術治療の特徴
切除手術治療の流れ
・局所麻酔をして肉芽腫を切除します。
・皮膚を糸で縫合します。
・皮膚に余裕がない場合は縫い寄せられない事があります。
・2~3週間ほどガーゼ等で保護をします。
・1~3週間後に抜糸があります。
切除手術のリスク・合併症
・一時的に皮膚が赤くなります。
・皮膚にむくみが生じることがあります。
・2~3週間内出血斑が出ることがあります。・傷跡が残ります。
・ひきつれ感がしばらく残ることがある。
・しばらく皮膚の中に硬いしこりを感じることがありますが、数か月経つと自然に柔らかくなります。
レーザー治療について
Vビームレーザー治療・ロングパルスヤグレーザー治療の流れ
・局所麻酔をしてレーザー治療を行います。
・局所麻酔をしない場合もあります。
・治療時間は1秒~1分です。
・2~3週間ほど軟膏を塗ってガーゼ等で保護をします。
・2~3週間後に経過の診察があります。
レーザー治療の経過
ロングパルスヤグレーザー治療の場合には80~90%以上の方が1~2回の治療で治ります。1回の治療で治らない場合は、1~3ヶ月後以降でもう一度治療を行います
レーザー治療のリスク・合併症
・治療後にヒリヒリが1~2時間あります。
・一時的に皮膚が赤くなります。
・皮膚にむくみが生じることがあります。
・2~3週間内出血斑が出ることがあります。
・治療部位のよっては色素沈着になることがあります。
・白斑やまだらになることがあります。
・跡形は目立たないことが多いですが、少し傷跡になることがあります。
・レーザー治療をしても、血管腫の膨らみが残ることがあります。
・まれに傷跡が残ることがあります。
・しばらく皮膚の中に硬いしこりを感じることがありますが、数か月経つと自然に柔らかくなります。
・治り方、効果には個人差があります。
・レーザー治療は万能ではありません。全ての状態が治るわけではありません。
・治療結果を保証しているわけではありません。
治療機器について

あきおか形成外科は厚生労働省認可【Vビーム】を導入
治療には、キャンデラ社のVbeam2またはVbeam Perfectaを使用して行います。これらの機器は厚生労働省の認可を取得しており、安全性と効果が確認されています。
血管拡張性肉芽腫の治療費
ロングパルスヤグレーザー治療 | 税込(税抜) |
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3㎜未満1個 | 11,000円(10,000円) |
※子ども医療費助成がある場合、負担は0%になります。
Vビームレーザー治療 | 自己負担 |
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10c㎡未満 | 約8,100円(3割負担) |
20c㎡ 未満 | 約9,600円(3割負担) |
30.c㎡ 未満 | 約11,000円(3割負担) |
切除手術による 治療 | 自己負担 |
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切除手術 | 約10,000円(3割負担) |
※表示金額は全て税込みです
レーザー治療を受けていただけない方
・日焼けをしている方(特に1ヶ月以内に長時間日光を浴びた方)
・施術後2週間以内に、長時間日光を浴びる予定のある方
・妊娠中の方
・ヘルペス、帯状疱疹の方
・アトピー性皮膚炎の薬を塗っている方
・活動性の感染症のある方
・予防接種、ワクチン接種の前後1週間
・切り傷やニキビなどの炎症部位への施術
・ケロイド体質の方
・光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
・糖尿病、てんかんの方
・AIDSやHIVを含む免疫抑制疾患の方
・抗凝固剤をご使用中の方
・風邪・頭痛・発熱・二日酔い・疲労等など体調不良の方
・肝斑