いちご状血管腫・乳児血管腫|あきおか形成外科|大阪府高槻市の形成外科・美容皮膚科

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いちご状血管腫・乳児血管腫 Infantilehemangioma

いちご状血管腫・乳児血管腫とは

生下時に何もない皮膚に、しばらくして赤い斑点ができりことがあります。赤い斑点は徐々の大きくなり、生後1歳くらいで、血管腫が一番大きくなります。 その後は徐々に退縮して、6歳くらいまでには自然に縮んでいきます。これを自然消退と言います。 自然消退で、完全に消えてきれいに治る場合と、自然消退しても跡形や膨らみが残る場合があります。

いちご状血管腫の治療で重要な事

いちご状血管腫の治療法には①Vビーム・レーザー治療②手術による摘出(しこり、皮膚のふくらみが残った場合)の2種類があります。いちご状血管腫は早期からレーザーを当てる方が大きさを抑えられるため。早期に治療を開始することが大切です。

治療の流れ

①治療前準備

治療の30~60分前に、あざの場所に麻酔シールや麻酔クリームを塗布し、表面麻酔を行います。これにより、治療中の痛みを約70~80%軽減することが可能です。 麻酔をなしで、氷等で冷却をしながら治療をすることもあります。

②乳幼児の安全確保

乳幼児に対しては、安全のために体をタオルなどで固定しながら治療を行います。

③治療

治療そのものは数分で完了します。

④治療後のケア

治療が終わった後、治療部位を1~5分ほど冷やします。

⑤最終処置

最後に、治療部位にガーゼやシートを貼り、治療が完了します。

⑥経過観察

治療後、2~3週間後に経過を確認するための診察があります。

⑦再治療の判断

あざが消退していない場合は、3か月後以降に再度レーザー治療を行います。

治療の注意点

①乳幼児期の治療の重要性

最も負担が少なく、治療効果が高いのは乳幼児期に治療を開始することです。この時期にレーザー治療を受けると、単純性血管腫の7~8割が薄くなるとされています。

②成人期の治療の難しさ

成人になってから治療を開始すると、かなりの治療回数が必要となり、通常5~20回のレーザー治療を通じて少しずつ効果が現れます。

③治療成績の部位による違い

四肢、特に下肢に生じた単純性血管腫は、治療成績が悪くなる傾向があります。

治療のリスク・合併症

・治療後にヒリヒリが1~2時間あります。 ・一時的に皮膚が赤くなります。 ・皮膚にむくみが生じることがあります。 ・内出血斑が出ることがあります。 ・炎症後色素沈着になることがあります。 ・白斑やまだらになることがあります。 ・レーザー治療をしても、血管腫の膨らみが残ることがあります。 ・まれに傷跡が残ることがあります。 ・3か月後に2回目のレーザー治療を行います。 ・治り方、効果には個人差があります。 ・レーザー治療は万能ではありません。全ての状態が治るわけではありません。 ・1回の治療で100%の効果があるわけではありません。 ・治療結果を保証しているわけではありません。

治療機器について

治療には、キャンデラ社のVbeam2またはVbeam Perfectaを使用して行います。これらの機器は日本の厚生労働省の認可を取得しており、安全性と効果が確認されています。

レーザー治療費

面積費用
10c㎡未満約8,100円(3割負担)
20c㎡未満約9,600円(3割負担)
30c㎡未満約11,000円(3割負担)
40c㎡ 未満約12,000円(3割負担)
60c㎡未満約15,000円(3割負担)
90c㎡ 未満約20,000円(3割負担)
120c㎡ 未満約24,000円(3割負担)

※子ども医療費助成がある場合、負担は0%になります。

レーザー治療を受けていただけない方

・日焼けをしている方(特に1ヶ月以内に長時間日光を浴びた方) ・施術後2週間以内に、長時間日光を浴びる予定のある方 ・妊娠中の方 ・ヘルペス、帯状疱疹の方 ・アトピー性皮膚炎の薬を塗っている方 ・活動性の感染症のある方 ・予防接種、ワクチン接種の前後1週間 ・切り傷やニキビなどの炎症部位への施術 ・ケロイド体質の方 ・光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方 ・糖尿病、てんかんの方 ・AIDSやHIVを含む免疫抑制疾患の方 ・抗凝固剤をご使用中の方 ・風邪・頭痛・発熱・二日酔い・疲労等など体調不良の方 ・肝斑