ADMとは
ADM(遅発性太田母斑)は思春期ごろから発症する両頬上部に褐色~グレーや青色の細かいシミのような色素斑のことを言います。多くは対称に発症しますが、片側だけのこともあります。自然に薄くなることはありません。 ピコレーザーや、Qスイッチレーザー治療の適応となります。1回の治療では消えないことが多く、3か月~12か月ごとに、複数回の治療が必要になります。レーザー治療して完治すれば、再発することはありません。
ADMの症状
頬部の色素斑が主な症状です。 思春期ごろから発症する両頬上部に褐色~グレーや青色の細かいシミのような色素斑です。ADMの原因は現在の医療では判明していません。
ADMに対するレーザー治療の注意点
・自然に消えることはありません。 ・1回の治療では消えません。3か月~12か月ごとに、複数回の治療が必要です。 ・2回~8回以上レーザー治療をすると色が薄くなります。 ・レーザー治療して完治すれば、再発することはありません。 ・治療時に痛みがあります。 ・ダウンタイムあります。 ・成人の場合には、回数が多くかかることが多いです。 ・日焼けや色素沈着している場合にはレーザー治療ができません。 ・保険治療です。
当院が行うADMの治療方法
レーザー治療
当院では患者様の状況に合わせて下記の3つの波長のレーザー治療をおこなっています。 ①Qスイッチレーザー治療:波長694nm ②ピコレーザー治療:波長532nm ③ピコレーザー治療:波長1064nm
①Qスイッチレーザー治療:波長694nm ②ピコレーザー治療:波長532nmの場合
これらのレーザー治療は、ダウンタイムが比較的強くでる治療法になります。治療後は痂皮ができるため、絆創膏などを2週間程度貼る必要があります。 また、レーザー治療後の色素沈着や、白斑を生じることが多いため、かなりがまんが必要になります。治療間隔は3か月から6か月ごとの治療になります。
③ピコレーザー治療:波長1064nmの場合
このレーザー治療は、ダウンタイムがかなり短く、少なくなります。 絆創膏は貼ったり、貼らないでよかったりします。 痂皮、色素沈着、白斑等はほぼ起こりません。 ただ、ADMの色調が薄れるのに、じわじわと薄れ、時間がかかるため、治療間隔が長くなる傾向にあります。 治療間隔は6か月から12か月ごとの治療になります。
レーザー治療の流れ
・麻酔をする場合と、しない場合があります。麻酔をする場合は、局所麻酔か、表面麻酔になります。 ・治療後2~3週間ほどハイドロコロイドゲル等を貼ります。 ・治療後2~3週間後に経過の診察があります。
レーザー治療の注意点
・レーザー治療は、通常傷跡は残りません。 ・跡形はしばらく赤黒く(色素沈着に)や、白斑になる場合がありますが、数ヶ月でほとんど消えて分からないくらいになります。 ・治療部位を擦るなどをすると、傷跡や色素沈着が残ることがあります。 ・色素沈着が取れた頃に、2回目のレーザー治療を行います。 ・治り方、効果には個人差があります。 ・レーザー治療は万能ではありません。全ての状態が治るわけではありません。 ・1回の治療で100%の効果があるわけではありません。 ・治療結果を保証しているわけではありません。
当院の治療機器
ピコレーザー
【当院のピコレーザーの特徴】 ・米国キュテラ社エンライトンSR ・アメリカFDA認可取得 ・厚生労働省認可取得
Qスイッチルビーレーザー
厚生労働省認可取得
レーザー治療を受けていただけない方
・日焼けをしている方(特に1ヶ月以内に長時間日光を浴びた方) ・施術後2週間以内に、長時間日光を浴びる予定のある方 ・妊娠中の方 ・ヘルペス、帯状疱疹の方 ・アトピー性皮膚炎の薬を塗っている方 ・活動性の感染症のある方 ・予防接種、ワクチン接種の前後1週間 ・切り傷やニキビなどの炎症部位への施術 ・ケロイド体質の方 ・光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方 ・糖尿病、てんかんの方 ・AIDSやHIVを含む免疫抑制疾患の方 ・抗凝固剤をご使用中の方 ・風邪・頭痛・発熱・二日酔い・疲労等など体調不良の方 ・肝斑
料金表
面積 | 費用 |
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4c㎡ 未満 | 約6,000円(3割負担) |
16c㎡ 未満 | 約7,100円(3割負担) |
64c㎡ 未満 | 約8,700円(3割負担) |
64c㎡ 以上 | 約12,000円(3割負担) |