老人性血管腫
一見赤いほくろのように見えますが、実際は血管腫の一種です。
皮膚表面近くの毛細血管が増えることでほくろのように見えます。
加齢が原因となることが多いようですが、紫外線を多く浴びたり、生活習慣の乱れ、ホルモンバランス
の影響により、若い人にできることもあります。
がん腫瘍ではないので健康上は問題ありませんが、審美性を考えて除去される方は多いです。
治療方法
・切除手術
・レーザー治療(削る・炭酸ガスレーザー)
摘出手術の経過
・検査が必要な脂漏性角化症は、手術による摘出手術を行います。(日帰り手術)
・麻酔時に多少の痛みがありますが、手術中の痛くはありません。
・切除を行います。細いナイロン製の形成外科用糸で縫合を行います。
・切除から縫合までの時間は場所と大きさで異なりますが、平均3~10分程度です。
・通常は、手術後1日間ガーゼによる圧迫をします。2日目以降は多少水にぬれてもかまいませんが、糸で縫合した状態ですので無理はしないで下さい。
・術後1週間前後経ってから抜糸します。
手術後の傷跡
・切除した場合は傷跡が残ります。
・傷跡は少し赤みをともなっていますが、時間の経過と共に目立たなくなります。
・傷跡の大きさは部位や脂漏性角化症の大きさにより変わります。
・傷跡は細いしわや線のようになります。
・傷跡が気になる方は、テープ固定治療やスポンジ圧迫治療を数ヶ月行うと、さらにきれいに仕上がります。
・ケロイド体質の方は傷跡が目立つ場合があり、ケロイド治療をする場合があります。
レーザー治療(削る・炭酸ガスレーザー)の経過
・炭酸ガスレーザーにて脂漏性角化症を除去します。
・局所麻酔をする場合、麻酔時に少し痛みがありますが、治療中は痛くはありません。
・局所麻酔をしない場合(小さい場合)は氷で冷やしながら治療を行います。少し痛みがあります。
・治療時間は2~5分程度です。
・治療後、新しい皮膚ができあがるまで1~2週間、絆創膏を貼る必要があります。
・洗顔、入浴は当日から可能です。
レーザー治療後の跡形
・通常1回の治療で取れます。
・跡形はしばらく赤黒く(色素沈着に)なりますが、数ヶ月でほとんど消えて分からないくらいになります。
・肝斑の内服薬トラネキサム酸を内服したり、トレチノインを外用すると色素沈着が早く消えます。